2つ上を行く演技のテクニック

演じる人によってお芝居は変わりますがこんな事をしている声優さんもいらっしゃいます。

ある声優さんがやっている演技のテクニックを聞いた時、少し驚きましたが納得がいったのと、それなりに演技の実績がない人だと難しいでしょう。

私の中で一つの作品を作る時、まずは台本を読みながら役を作っていくんですが監督と声優などの演技をする人間のレベルによっての違いがあるのです。

  • ・監督が求めるお芝居を忠実にこなす声優
  • ・監督が求める以上のお芝居をする声優
  • ・監督に、そんなパターンもあったのか気づかせる声優

今の段階ではこのように3パターンあります。

監督が求めるお芝居を忠実にこなす声優

これはそのままの意味ですね。
舞台俳優の方だとあまりないパターンで映像関係の場合だとよくありそうなパターンでしょうか?勿論監督が完全に自分の世界観を表現したい場合もそうですし、後は声優の性格と言う部分もありますが一番多いと思われるのがこのパターンです。

監督が求める以上のお芝居をする声優

実力のある声優さんと一緒に仕事をする場合、出演者が全員実力者であれば勿論監督の想像以上の物が仕上がる事が多いです。
この場合は監督がある程度の方向性のみ指示してするパターンでしょう。

監督に、そんなパターンもあったのか気づかせる声優

これは方向性は間違っていないけれども、ついなるほどとうなづいてしまうような演技をするパターンです。
これは同業の声優の方達にも影響があるので、実力者が揃わないと絶対に出来ないパターンです。どちらかといえばセリフは決まっているが、演技に関してはアドリブに近いような印象ですので演技自体に厚みが出るといいますか、非常に見てても聞いていても面白いお芝居です。

こういったお芝居は台本の流れもそうですし、一緒にお芝居をする声優さんの性格などを知っているからこそ出来ると言う部分ですので、ある程度の実力がなければ正直出来ないテクニックでしょう。